新海誠監督のアニメーション映画
この人のこと まだ何も知らない 仕事も年も 抱えた悩みも 名前さえも それなのに どうしようもなく 惹かれていく
夜、眠る前 朝、眼を開く瞬間 気づけば、雨を祈っている
今ヤバイ女だって思ったでしょ? いいの、どうせ人間なんて みんなちょっとずつどっかおかしいんだから
雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ
雨が降ったら 君はここに留まってくれるだろうか? そういう歌に対して 雨なんか降らなくてもここにいるよって答えてる 万葉集 教科書に載ってました ユキノ… 先生
晴れた朝は ちゃんと地下鉄に乗り換えてここに来る でも こんなことをしている場合じゃないって 思う
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“愛”よりも昔、“孤悲(こい)”のものがたり
今まで生きてきて、いまが一番、幸せかもしれない
苦労してないから若くみえるんだよ
この人は、いかにも優しそうに話す まるで壊れモノに触れるみたいに でも、息をするのも辛かったあの頃 あなたは周りの声ばかりを聞いていて 私を信じてはくれなかった
まるで、世界の秘密そのものみたいに彼女は見える
だから何よりも俺は あの人がたくさん歩きたくなるような靴を作ると そう決めた
私達 泳いで川を渡ってきたみたいね
でも本当は梅雨が 明けてほしくなかった
俺が何かに誰かに憧れたってそんなの届きっこない叶うわけないってあんたは最初から解かってたんだ。 だったらちゃんと言ってくれよ。 邪魔だってガ.キは学校に行けって俺のこと嫌いだってあんたは、あんたは一生ずっとそうやって大事なことは言わないで自分は関係ないって顔してずっと独りで生きてくんだ‼︎‼︎
27歳の私は 15歳の頃の私より少しも賢くない 私ばっかり ずっと同じ場所にいる
夏が終わり やがて 冬服の季節が来て 期末試験では案の定ひどい点を取り 高価な革を何枚も無駄にし 冬休みには またバイトをして 外出の服が1枚ずつ厚くなるたびに あの人は どうしているだろうかと思う
歩く練習をしていたのは きっと俺も同じだと 今は思う いつかもっと もっと遠くまで歩けるようになったら 会いに行こう
毎朝・・・ 毎朝 ちゃんとスーツ着て、学校に行こうとしてたの でも 怖くって、どうしても行けなくて あの場所で 私 あなたに 救われてたの
ブログ管理人のコメント
ため息が出るほどに美しい背景描写、見ると鬱になる秒速5センチメートルよりもより万人向けの内容になったストーリーの本作。平易な言葉の中にも胸に迫る強い意志が込められています。ブログ管理人は雪野先生が好き。
ため息が出るほどに美しい背景描写、見ると鬱になる秒速5センチメートルよりもより万人向けの内容になったストーリーの本作。平易な言葉の中にも胸に迫る強い意志が込められています。ブログ管理人は雪野先生が好き。
『言の葉の庭』(ことのはのにわ The Garden of Words)は、新海誠監督の日本のアニメーション映画作品。2013年5月31日公開。キャッチコピーは”愛”よりも昔、”孤悲(こい)”のものがたり。
『星を追う子ども』に続く、新海の2年ぶりとなる6作目の監督作品。新海の初めての「恋」の物語と銘打っており、万葉集を引用している。背景は雨が重要な要素を担っている。「雨は3人目のキャラクターといっていいくらいウエイトがある」と新海は語っていて、シーンの約8割が雨のシーンで構成されている。
靴職人を目指す高校生のタカオ(秋月孝雄)は、雨の日の1限は授業をサボって、庭園で靴のデザインを考えていた。ある日、タカオはそこで昼間から飲んでいる女性、ユキノ(雪野百香里)に出会う。どこかで会ったかとタカオが尋ねると、ユキノは否定し、万葉集の短歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 を言い残して去っていった。
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