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わたしを愛してくれた、あなたに……この惑星を、あげます……。沙耶の唄の名言

沙耶の唄 名言格言セリフ

2003年12月26日にゲームブランドのニトロプラスから発売されたノベルゲーム 脚本は虚淵玄

 

人でないモノを愛した男は、最後には自分が人間であることを辞めて、恋を成就させるんだ。
ハッピーエンドだよ。
だろう?

 

もう、言ってもいいよね?沙耶、君のこと――愛してる

 

もしも気が変わったら……僕はずっとここにいるから。いつでも来ていいからね

 

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沙耶はね、郁紀が想像もつかないような方法を知ってるよ。もう解決したも同然なんだから

 

レッスン1。妙な図形やラテン語の文章とかは、絶対に読むな。見つめるな。
機械の目で記録しておいて、あとで注意深く調べればいい。
現物はその場で塗り潰すか何かして破壊しろ

 

入院してる患者さんたちのうち、ちょっと精神的に参ってそうな人を事前にチェックしといてね、ときどき部屋に真夜中に忍び込んで、脅かしたりするの。
その人が大騒ぎしても、そういう患者さんの言うことはみんな真に受けたりしないから。結局は悪い夢ってことで片づけられちゃうし

 

人間にできないことを、簡単に出来るっていう君は――人間じゃ、ないんだね?

 

そんじょそこいらの映画より危険な冒険なんだよ。これは

 

「タンポポって花があるよね。種を風に乗せて飛ばすやつ」
「うん?」
「綿毛の種は風に運ばれて、故郷から遠く遠く離れて、
もしかしたら草木なんか一本も生えてない砂漠に落ちちゃうかもしれない
そんなとき、たった一粒のその種が何を思うか・・・・・・それを想像してくれれば、
解ってもらえるかもしれない。わたしのこと」
「・・・・・・」
僕はしばらく自分の中で、沙耶の答えを吟味した。その間にも沙耶は、たとえ話の先を続ける。
「種は、もちろん草の種だからね。
その気になって頑張れば、砂漠を砂漠じゃなくしてしまえる。
ただ一粒だけの種でも、もしかしたら、頑張ろうって思うようになるかもしれない。
頑張って育って増えて、いつかこの土地が
一面のタンポポ畑になるまで頑張ろうってそう思うかもしれない。
そんな風にタンポポの種が心を決めるとしたら、どんなときだと思う?」
「・・・・・・それは?」
沙耶は優しく微笑んで、僕の頬に手を差し伸べた。
「それはね、その砂漠に――たった一人だけでも――
花を愛してくれる人がいるって知ったとき。
タンポポの花は綺麗だね、って、種に話しかけてくれたとき」

 

ごめんね。いちばん美味しいところは、さっき沙耶が全部食べちゃった

 

奴らは寝室のゴキブリだ。枕元でかさこそ這い回る音を無視して眠れるか?見つけ次第、殺して駆逐する。そうせずにはいられない。私の精神衛生上の問題だ

 

お兄ちゃん、アタマおかしくなっちゃったのかな?

 

その代わり私たちはキャンパスじゅうのネズミを一匹残らず駆除する羽目になった。ネズミと、かつてネズミだった何かをね

 

怪奇SFの草稿か何かですか?罪のない悪ふざけですね。彼にはこんな子供っぽい趣味があったわけだ

 

うん。僕でも食べられる味だ。っていうより、美味いよ。これ

 

さて誰なのか、何なのか……読めば読むほど解らなくなっていく

 

沙耶には郁紀しかいないんだって。郁紀みたいな人は、もう他に誰もいないんだって

 

……僕は、構わなかったんだよ

 

この世界は、きっと……きれいな、場所に……なるから。沙耶と……郁紀の……ためだけの、世界に……

 

アハハハッ!どうよ?マイナス197度だよ!ねぇ冷たい?熱い?ザマぁないわねぇ!!

 

産まれるんだよ……沙耶と、郁紀の、子供たちが……

 

きっとそれが、沙耶が郁紀に贈ってあげられる最後のプレゼント。沙耶の、最初で最後の務め

 

郁紀……わたしを愛してくれた、あなたに……この惑星を、あげます……

 

人類の英知だの、勇気だの、そんな戯言に価値があるものとして信じて疑わずにいられるのは
---この深淵を覗き込んだことのない、幸福な者たちだけだ
そんな無知にして無垢なる幸福を人々と分かち合うことは、もう戸尾耕司には叶わなかった
ただ一発の弾丸は、いつでも洗面所の鏡の裏で、耕司に救済を保証してくれている

 

私は夢想する――いつの日か、我が娘の頭上に
愛という名の祝福がもたらされる未来を。
恋のときめきが彼女の胸を焼き焦がし、彼女を巡る世界が、
ふたたび輝きと喜びと取り戻す日を。
そのときこそ、沙耶よ。
君はその忌まわしくも圧倒的な繁栄の意図で
我々を貪り尽くすのだろう。
世界は君の愛に満たされ、ふたたび生まれ変わるのだろう。
ああ、なんと目眩く未来だろうか。

 

ブログ管理人のコメント
短いストーリーの中に純愛と恐怖と狂気と特上の禁忌と救いが凝縮された、圧倒的に「濃い」物語です。短い一文でもいろいろな意味で心に響く名言ばかりです。ブログ管理人は事件に巻き込まれて狂気の世界の一端に触れてしまった戸尾耕司が好き。

 

沙耶の唄 名言言葉文章『沙耶の唄』(さやのうた)は、2003年12月26日にゲームブランドのニトロプラスから発売されたノベルゲーム 脚本は虚淵玄。

作品中で登場人物に「昔読んだ、漫画で…」とぼかして語らせたように手塚治虫の漫画『火の鳥・復活編』のオマージュのような内容になっている。またクトゥルフ神話の要素も取り入れられており、表立った設定や用語は殆ど見られないものの、狂気、異界、禁忌といったエッセンスを強く再現している。

医大生の匂坂郁紀は、交通事故に遭い生死の境をさまようが、奇跡的に助かる。しかし、大学に復帰した匂坂は、故意に嫌われる様な言動をとり、自分の周囲から人を遠ざけようとする。友人達は彼を心配するが、匂坂には彼らから差し伸べられる救いの手にすがれない訳があった。
匂坂は交通事故の後遺症で知覚障害を起こしており、すべてのものが異常な姿で見えるようになっていたのだ。自分以外の全てが異常で狂いそうになる世界の中で、孤独な入院生活を過ごしていたある日、匂坂の前に沙耶という謎の少女が現れる。沙耶だけはなぜか普通の人間に見え、化け物のような姿にしか見えない友人たちと違い、触れたときに温かみを感じることもできた。やがて匂坂は沙耶に惹かれ、彼女を自分の家へ招いて、一緒に暮らし始める。しかし、それは真に訪れる狂気の世界への扉にしか過ぎなかった。

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