支倉凍砂によるライトノベル
俺たちが明日パンを買う金が、
人の血で汚れているというのは居心地が悪い。
物事にはたくさんの終わらせ方があるだろうが、
明日もまた生きていくのであれば、
明日につながるものを選択しなければならない。
そうだろう?
人の血で汚れているというのは居心地が悪い。
物事にはたくさんの終わらせ方があるだろうが、
明日もまた生きていくのであれば、
明日につながるものを選択しなければならない。
そうだろう?
引っかかった方が悪い、とは言わんが、向こうもこんな方法があるのか、と感心するじゃろ
食欲は多くを失うが、禁欲が何かを生み出すということもない。
旅はする前が一番楽しく、犬は鳴き声だけが一番怖く、女は後ろ姿が一番美しいものでありんす。気軽にひょいとめくれば人の夢を壊しんす。わっちにはそんなことできんせん。
だまされた時に怒っているようじゃ話になりんせん。そんな方法もあるのかと感心してこそ一人前じゃ
落ち込むのは尚悪い、ただ懲りればよいのじゃ。
望んでも手に入らないかもしれない。だが望まなければ、絶対に手に入らない。
なに、気にすることはない。雄どもは皆阿呆の妬き餅やきじゃからの
ただな、雌もそんなことが嬉しい阿呆じゃからの。どこを見ても阿呆ばかりじゃ
ただな、雌もそんなことが嬉しい阿呆じゃからの。どこを見ても阿呆ばかりじゃ
賢きとは己を知ること也
やつらは時間なんぞ気にはせん。ただ、空気だけを気にかける。
後ろ髪を引いてくれないなら、後ろ足で砂をかけてやればいい。
孤独は死に至る病じゃ
無知の知は知識のことじゃない、知恵のことだ。
「お前らは、銀貨をばら蒔きながら、この銀貨が育ち、新たなる銀貨を産むといった。
だが、教会はそうは教えない。銀貨は銀貨だからな。
もし銀貨が何かを産み出すとしたら、それは・・・」
「・・・産むとすれば、それは利子じゃ! 教会は利子など認めはせぬ!
教会の名を騙る盗人め! おぬしらの目的はなんじゃ!
教会の怒りをわざと買い、罪なき地に攻め込ませ、滅びをもたらそうというのかや!」
だが、教会はそうは教えない。銀貨は銀貨だからな。
もし銀貨が何かを産み出すとしたら、それは・・・」
「・・・産むとすれば、それは利子じゃ! 教会は利子など認めはせぬ!
教会の名を騙る盗人め! おぬしらの目的はなんじゃ!
教会の怒りをわざと買い、罪なき地に攻め込ませ、滅びをもたらそうというのかや!」
財布のひもは握られていません。ですが、手綱はしっかりと握られています。
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仮説というのはいくらでも立てることが出来る。
だからあまりにも立て過ぎるとすぐに迷ってしまう。どんな商売でも危険に満ちているように思えてしまう。
そこで迷わないようにひとつの道しるべを持っておく。
それが商人に必要な唯一のものだ。
その道しるべが信頼できるものなら、どんな突拍子のない考えも信じるべきなのかもしれない。
だからあまりにも立て過ぎるとすぐに迷ってしまう。どんな商売でも危険に満ちているように思えてしまう。
そこで迷わないようにひとつの道しるべを持っておく。
それが商人に必要な唯一のものだ。
その道しるべが信頼できるものなら、どんな突拍子のない考えも信じるべきなのかもしれない。
世の中、幸運と実力よりも、人脈がものをいう場合のほうが圧倒的に多い。
生きていくためにはなにかしらを犠牲にしなければならないことを罪として、断食のうちに死ねるのは聖人だけだ。
あまり欲をかけば思わぬ災難に見舞われる。それは世の常であり、真理だからだ。
商人の狩りは卑怯と誠実の合間を行く。
全てを語ってやる必要など、どこにもありはしない。
なにせ、商人は、陰険なのだから。
全てを語ってやる必要など、どこにもありはしない。
なにせ、商人は、陰険なのだから。
運命に逆らうのが、人の常かと思います。
わっちはぬしと旅がしたい。ダメかや?
ブログ管理人のコメント
ライトノベル×経済学という異色の組み合わせとヒロインの可愛さで人気を博している本作。人生を見通す真理を突いた名言が散見されます。ブログ管理人は豊穣を司る賢狼ホロが好き。
ライトノベル×経済学という異色の組み合わせとヒロインの可愛さで人気を博している本作。人生を見通す真理を突いた名言が散見されます。ブログ管理人は豊穣を司る賢狼ホロが好き。
『狼と香辛料』(おおかみとこうしんりょう)は、支倉凍砂によるライトノベル、および同ライトノベルを原作とする漫画・テレビアニメ・テレビゲーム・ラジオドラマなどの関連作品。ライトノベル版は文倉十がイラストを描き、電撃文庫から刊行されている。
狼の化身である少女と青年行商人の道中で起こる様々な事件を、軽妙洒脱な掛け合いもちりばめつつ描くファンタジー物語であり、中世ヨーロッパ的な世界での経済活動に争いの舞台を置く異色作である。題名は『金と香辛料―中世における実業家の誕生』(ジャン・ファヴィエ Jean Favier の中世経済史書)に由来する。2010年1月現在、シリーズ累計発行部数は400万部を超える。
旅の青年行商人クラフト・ロレンスは、商取引のために訪れたパスロエ村を後にした夜、荷馬車の覆いの下に眠る1人の密航者を見付ける。それは「ヨイツの賢狼」ホロと名乗る、狼の耳と尻尾を持つ少女であった。ホロは遙か北の故郷「ヨイツ」を離れての放浪の中、パスロエ村の麦に宿った狼であった。ホロは神と呼ばれ、長年村の麦の豊作に尽くしていたが、農業技術の進歩によってないがしろにされるのを感じ、望郷の念を募らせていた。そしてついに収穫祭の日、通りかかった荷馬車の麦束に乗り移って村を脱出したのであった。
少女が狼の化身であることを知ったロレンスは、彼女を旅の道連れとした。2人は行商の途中、様々な騒動に巻き込まれながら、ホロの故郷を目指して旅をすることになる。
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