それを許したら、芸を見せて対価をいただく仕事はおしまいだふも。
『汚いことをしなければならない』か。
ならば、それをするのはぼくだよ。
精神衛生的に。
だが、そんな自分の仕事を喜んでくれるお客を愚弄されるのは
……これはもう、カッとなる。
家族や友人を侮辱されるのと同じくらい腹が立つ。
不思議な心理だ。
誰にも許しなど乞わない。
ライブでいったら、前座だふも。
これがいまのぼくらの力だよ。なにも変わっていない。
・・・・・・なにも変わっていないふも。
はやく芸名とデビュー作を聞くふも。
誰かを悪く言わないからね。
酔ったモッフルは、いつも人を褒めてばかりだろん。
近年、「若者の○○離れ」という言葉がほとんどあらゆる産業に適用され、斜陽産業をテーマにした本作は面白い着眼点だと思います。背水の陣を思わせるせっぱつまった印象の名言が多いです。
『甘城ブリリアントパーク』(あまぎブリリアントパーク)は、賀東招二による日本のライトノベル。イラストはなかじまゆかが担当している。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より刊行されている。略称は「甘ブリ」。漫画化・アニメ化・日本国外での翻訳版刊行・スピンオフ小説刊行などが展開されている。
潰れかけたテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を主な舞台として、その再建を託された主人公の可児江西也とパークのキャストたちとのドタバタな日常を描いている。
著者の賀東の前作『フルメタル・パニック!』完結からおよそ3年ぶりとなる新シリーズである。2011年刊行と発表されていたが、度重なる刊行延期の末、2013年2月に小説第1巻刊行となった。当初ジャンルは「ラブコメディ」とされていたが、後に賀東は「あれはウソだ」とも発言しており、ラブコメらしからぬ過激なブラックジョークが多く見られる。
賀東は「遊園地で着ぐるみを見て、あれで実は子供が大嫌いだったら面白いのではと考えたのが出発点」「エッジのきいた娯楽作品にばかり接している自分のような大の男にとっては、お茶の間向けの遊園地は退屈。そこで、底意地の悪いアイデアが出てきてしまう」との趣旨で、本作執筆の狙いについて述べている。一癖あるメンバーが一念発起して何かに取り組む姿、エンターテイナーの苦悩、斜陽産業の悲哀といったものを描いて行きたかったとも語っている。
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。パーク内のキャストの対応に憤った西也は帰ろうとするが、いすずに引き合わされた甘ブリの支配人・ラティファ・フルーランザより、支配人代行就任を依頼される。2週間で10万人のゲスト入場者がなければ、契約により閉園を余儀なくされる状況の甘ブリとは無縁の西也であったが、生来の性格より見捨てることもできず、期間限定ということで支配人代行就任を承諾した。
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