着るべき服、言うべき言葉、整えるべき髪形、身につけるべき指輪と一緒に。
女らしさは運と同じさ。運の使い方を知ってる女が、一番の女らしい女なんだ。
そういう女に限って運は右に回るのさ
過激な物語設定と、魅力的な人物で人気を博しているマルドゥック・スクランブル。かっこいいセリフのオンパレードです。シェルの記憶が入った100万ドルチップを奪うために、運を支配する最強のディーラーと知力と科学の粋を結集して対決するブラックジャック戦が大好き。
『マルドゥック・スクランブル』は、ハヤカワ文庫JAから刊行されている冲方丁のSF小説。イラストは寺田克也。第24回日本SF大賞受賞作品。
サイバーパンクを強く意識した作品で、黒丸尚によるウィリアム・ギブソン作品の翻訳文体を取り入れている。古典SF作品を彷彿とさせるシーンも多い。登場する人物の名前は卵がモチーフである。作品の過去のエピソードを描いた短編『マルドゥック・スクランブル プレストーリイ』が2話、『SFマガジン』誌に掲載された。また、続編の『マルドゥック・ヴェロシティ』予告編の『マルドゥック・ヴェロシティ Prologue&Epilogue』が『SFマガジン』誌に発表されている。『マルドゥック・ヴェロシティ』本編は早川書房より2006年11月に出版された。2009年に漫画化されている。2010年11月から劇場版『マルドゥック・スクランブル 圧縮』が全国順次公開され、映画版に併せて全面改稿した改訂新版が1冊の単行本として発売された。更に、その改訂新版を3冊の文庫に分けた「完全版」が2010年10月8日に刊行された。
少女バロットは、オクトーバー社の汚れ仕事を引き受けるシェルの計画により命を落としかけるが、シェルの犯罪を捜査する委任事件担当捜査官のイースターと、人語を解する金色のネズミ型万能兵器ウフコックにより救出され、マルドゥック・スクランブル09法に基づく禁じられた科学技術の特別使用によって一命を取り留める。そしてバロットは、スクランブル09により高度な電子干渉(スナーク)能力を手に入れ、イースター、ウフコックと共にシェルの犯罪を追う。だが、シェルも圧倒的な戦闘力を持っている委任事件担当捜査官ボイルドを雇い、バロットを追い詰めようとしていた……。
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