ロシアの小説家・思想家
愛のないところには、良識もまた育たない。
真の紳士は、持てる物をすべて失ったとしても感情を表してはならない。お金はまったく紳士の関心の外にあることであり、気にかける価値もない。
「私にはその行為に責任があるのだろうか?ないのだろうか?」という疑問が心に浮かんだら、あなたに責任があるのです。
神と悪魔が戦っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。
地獄とは何か、それはもはや愛せないという苦しみだ。
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新しい一歩を踏み出すこと、新しい言葉を発することは、人々が最も恐れることである。
ほんとうに人間はだれでも、すべての人に対し、すべてのことについて罪があるのです。人びとはただそれを知らないだけです。
思想は感情のなかから生まれる。そしてその思想が人のうちに根をおろすと、今度は新しい感情を形成する。
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
人生は苦痛であり恐怖である。だから人間は不幸なのだ。だが今では人間は人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。
金が何よりも卑しく、しかも厭わしいのは、それが人間に才能まで与えるからである。
みんなのために自発的にいのちを捨てること、みんなのために十字架にのぼり、火刑の火の中に入ることは、個性が最も強度に発達したときに初めてできることである。
人間には、幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。
夫が妻にとって大事なのは、ただ夫が留守の時だけである。
幸福は幸福の中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中だけにある。
神様が時間を少ししか下さらず、一日に僅か24時間しか割り振ってくださらなかったもんだから、悔い改めることはおろか、十分に眠る暇もありゃしない。
人間のできる唯一のことは、自分自身が精神的に成長することです。
幼年時代の思い出から得た神聖な貴重なものなしには、人間は生きてゆくこともできない。
コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。
人が子供を持つのは、たとえ自分は死んでも、子供たちが生涯自分の感情や考えを持ち続けてくれるからさ。
人は笑い方でわかる。知らない人に初めて会って、その笑顔が気持ちよかったら、それはいい人間と思ってさしつかえない。
金は鋳造された自由である。
人生で何よりも難しいのは、嘘をつかずに生きることだ。そして、自分自身の嘘を信じないことだ。
思いやりこそは最も重要な、そしておそらくは全人類の唯一の生活の規範なのだ。
ブログ管理人のコメント
読み返すたびに新たな発見がある、示唆に富む小説で知られる世界的な文豪。苦労の多い生涯のためか、人生について否定的な見解が多い印象です。ブログ管理人は重厚な内容でセリフが滅茶苦茶長い「カラマーゾフの兄弟」が好き。
読み返すたびに新たな発見がある、示唆に富む小説で知られる世界的な文豪。苦労の多い生涯のためか、人生について否定的な見解が多い印象です。ブログ管理人は重厚な内容でセリフが滅茶苦茶長い「カラマーゾフの兄弟」が好き。
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(ロシア語: Фёдор Миха́йлович Достое́вский;1821年11月11日〔ユリウス暦10月30日〕 – 1881年2月9日〔ユリウス暦1月28日〕)は、ロシアの小説家・思想家である。代表作は『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『カラマーゾフの兄弟』など。レフ・トルストイ、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀後半のロシア小説を代表する文豪である。
その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級(インテリ)の暴力的な革命を否定し、キリスト教、ことに正教に基づく魂の救済を訴えているとされる。実存主義の先駆者と評されることもある。なお、姓は訳者によって「ドストエフスキイ」「ドストエーフスキイ」「ドストイェーフスキイ」などと表記されることもある。
人の奥底にある心理を巧みに描き出しており、後の時代の心理学などにも影響している。人間が持つ暗い欲望・本能と、キリスト教的人間愛との衝突(そして後者による前者の超克)を描くことが多かった。両者は度々、2人の登場人物に仮託された(『罪と罰』のソーニャとラスコーリニコフなど)
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