フランスの哲学者・自然哲学者(近代的物理学の先駆)・思想家・数学者
無知をおそれてはいけない。偽りの知識を恐れよ。
力なき正義は無力であり、正義なき力は圧制である。
人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかし、それは考える葦である。
クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう。
スポンサーリンク
人間の偉大さは、考える力にある。
何ゆえに人は多数に従うか。彼らがいっそう多くの道理を持っているからか。否、いっそう多くの力を持っているからである。
危険な行き過ぎが二つある。理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
親切な言葉に費用はかからない。しかし、多くのことを成し遂げる。
人々は美徳の点ではそんなに差異はなく、悪徳の点でのみ差異がある。
知性が増すにつれ、人それぞれの個性をより多く見出すようになる。凡人は人それぞれの違いがわからない。
習慣は第二の自然だといわれているが、人は、自然が第一の習慣だということを知らない。
無神論は精神の強さを示す。しかし、一定程度までである。
もし、友人が陰でしゃべっていることをお互いに知ったら、友情はほとんど保たれない。
人間は神と悪魔の間に浮遊する。
雄弁も長たらしくなると退屈する。
この無限空間の永遠の静けさが、私をぞっとさせる。
徳の高さは、人が何か特別に頑張った時に判断すべきではない。日頃の行いで判断すべきである。
人間は考えるために生まれている。ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない。
ブログ管理人のコメント
「人間は考える葦」で有名なパスカル。人間の内面から外面にかけて、この世の広範な真理を見抜いた名言ばかりです。人間の美徳と悪徳の差についての見解が面白いと思います。
「人間は考える葦」で有名なパスカル。人間の内面から外面にかけて、この世の広範な真理を見抜いた名言ばかりです。人間の美徳と悪徳の差についての見解が面白いと思います。
ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal、1623年6月19日 – 1662年8月19日)は、フランスの哲学者、自然哲学者(近代的物理学の先駆)、思想家、数学者、キリスト教神学者である。
早熟の天才で、その才能は多分野に及んだ。ただし、短命であり、三十代で逝去している。死後『パンセ』として出版されることになる遺稿を自身の目標としていた書物にまとめることもかなわなかった。
「人間は考える葦である」などの多数の名文句やパスカルの賭けなどの多数の有名な思弁がある遺稿集『パンセ』は有名である。その他、パスカルの三角形、パスカルの原理、パスカルの定理などの発見で知られる。ポール・ロワヤル学派に属し、ジャンセニスムを代表する著作家の一人でもある。かつてフランスで発行されていた500フラン紙幣に肖像が使用されていた。
パスカルは幼少の頃から天才ぶりを発揮していた。まだ10歳にもならない頃に、三角形の内角の和が二直角である事や、1からnまでの和が(1+n)n/2である事を自力で証明して見せたと言われている。
パスカルが少年の時に、教育熱心な父親は一家を引き連れパリに移住する。パスカルは学校ではなく、家庭で英才教育を受けた。父親は自然哲学やアマチュア科学をたしなんでおり、その知識をパスカルに授けた。しかも、自宅には当時の一流の数学者や科学者が頻繁に出入りし、自宅は一種の「サロン」や「サークル」の状態になっており、彼はそうした大人たちの集いにも顔を出し、様々な知識を吸収することも出来、大人たちと討論したり思索を深めたりすることで、その才能が本格的に開花した。
コメント