でもあそこで立ち止まってたら やられてたわ
……助かったのは前に出たからよ
何かを掴むには一歩でも前に進まなきゃ
泣きたいなら泣いていいのよ
私が膝でも胸でも言葉でも
……なんでも使ってあなたを慰めてあげる
……今のあなたは他のお客さんと
同じ匂いがする……
……みんなから逃げて
……全部をあきらめて
……こんな女にたどりついた男の匂い……
負け犬の匂いよ
ここで 人生が決まるわ
……私を取るか その服を取るか
……選んで ファーガス……
「望むところさ。どこで咲こうと花の美しさは変わらないよ」
幾つも幾つも交わって(cross)布(cloth)を作るんだ
あの子がモデルでいる限り……… 必ずどこかで会えるさ
美しさも
技術も
ノウハウも
計算も
気品も
プライドも
パワーも
ポリシーも
経験も
自信も
余裕も
勝利に必要な全てが無いわ
僕たちの子供がコォォンな凡人だって!?
マジ?マジで!?
ああぁぁ~~~
捜さなくて良かった育てなくてよかった!
時間と才能を無駄に使うところだったぁぁ~~~!!
出て行けっ!
俺の店から出て行けっ!
外に・・・・・・出て 夢を掴め!!
隠すものなどなにもない
さあ見るがいい諸君……
カストラートでの最後のステージだ
だから・・・自分で何かを起こすんだ
君を殺したりしたらジェニファー泣くかな?
作画担当のokama氏の個性的配色と服飾デザインが光る、異色のファッションバトル漫画。セリフ一つ一つが優雅で洗練されているのがよく分かります。ブログ管理人は超トップモデルで華やかなメイ様と、天才すぎて世界を思うままに作り替えるデザイナーのガーメント、キュートな天才モデルのアルジャンヌが好き。
『CLOTH ROAD』(クロスロオド)は、脚本:倉田英之、作画:okamaによる日本の漫画作品。『ウルトラジャンプ』(集英社)にて、2003年12月号から2011年6月号まで連載されていた。単行本は全11巻。話数単位は、本編は「Stitch-」(スティッチ)、番外編は「Snap-」(スナップ)。
極限まで発達したナノテクノロジーによりコンピュータの小型化が進み、服とコンピュータが融合した時代。服飾ブランドの影響力は著しく強くなり、服を仕立てる「デザイナー」と、その服の機能を最大限に引き出す「モデル」は時代の寵児となった。一方で、貧富の差は拡大し、スラム街の貧民達は「ウォーキング(WAR-KING)」 と呼ばれる、モデル同士が戦う、ファッションショーと決闘の要素を併せ持った見世物でウサ晴らしをするのが日常となっていた。そして、WAR-KINGでは、トップブランドから見向きもされない2流のデザイナー、3流のデザイナー、モデルたちがそれぞれの戦いを繰り広げていた。
生まれてすぐに捨てられたファーガスは、服飾デザイナーのグスタフに引き取られていた。ファーガスはそれからずっとコロネットのベガーズ貧民街で暮らしながら、駆け出しのデザイナーとして2流モデル・8823のために賞金制の「ウォーキング」の服をデザインしていた。ある日他の街からやってきたモデル・美美介に8823はなすすべもなく倒され、負けた腹いせにファーガスを罵倒する8823に嫌気を刺し、彼との決別を宣言する。その日の帰路、グスタフが体内に侵入したナノマシンが原因で倒れたとの知らせが入る。投げやりになってしまうファーガスであったが、そこに1人の少女が現れる。彼女はファーガスの生き別れの双子・ジェニファーだった。
コメント