福本伸行による日本の漫画 第22回(1998年(平成10年)度)講談社漫画賞一般部門を受賞
一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ…貴重な機会(チャンス)をっ!
おまえの毎日って今 ゴミって感じだろ・・・・?無気力で自堕落で非生産 だろ・・・・・・?どうしておまえが今 そうなのかわかるか・・・・・・?教えてやる 金を掴んでないからだ・・・・・・!金を掴んでないから毎日がリアルじゃねえんだよ 頭にカスミがかかってんだ バスケットボールのゴールは適当な高さにあるから みんなシュートの練習をするんだぜ あれが百メートル上空にあってみろ 誰もボールを投げようともしねえ 今のおまえがそうだ・・・・!届かないゴールに うんざりしてるんだ 毎日・・・・いろいろな物を「見」はするだろうが 全部ショーウインドーの向こう側だ おまえには届かない・・・・その買えないストレスが おまえから覇気を吸い取る 真っ直ぐな気持ちを殺していく
勝ちもせず生きようとすることが そもそも論外なのだ 負けた時の処遇なんて そんな話はもうやめろ それが無意味なことは もう話した これ以上は泣きごとに等しい 泣きごとで人生が開けるか・・・・・・!そうじゃない おまえらが今することは そうじゃないだろ・・・・・・!語ってどうする・・・・?いくら語ったって状況は何も変わらない 今 言葉は不要だ・・・・今 おまえらが成すべきことは ただ勝つこと 勝つことだ・・・・・・!おまえらは負けてばかりいるから 勝つことの本当の意味がわかっていない 勝ったらいいな・・・・・・ぐらいにしか考えてこなかった だから 今 ク.ズとしてここにいる 勝ったらいいな・・・・じゃない・・・・・・!勝たなきゃダメなんだ・・・・・・!
前向きのバカならまだ可能性はあるが…後ろ向きのバカは可能性すらゼロ…!
99.9%…人は人を救わない…なぜなら人は人を救わなくても…心が痛まない…痛まないからっ…!
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進学や就職 そういう人生の岐路で その判断を他人に委ねてきたことを思い出す・・・・これはオレの性癖なのだ・・・・・・苦しく難しい決断になると 投げちまって それを他人に預ける 自分で決めない そうやって流され流され生きてきた その弱さが この土壇場で出た・・・・・・この結果は言うなら必然 これまでのオレの人生のツケ・・・・・・!救われない・・・・・・・・こんなバカ・・・・・・・・ 救われるわけない
奴ら・・・・・・ 可能性を見てない 気持ちに状況に押し潰され 僅かだけどまだ皆に残っている勝ちへの道を閉ざしているんだ・・・・・・・・ 自分からいっちゃ悪いが、奴ら正真正銘のク.ズ…負けたからク.ズってことじゃなくて可能性を追わないからク.ズ・・・
オレはチャンスを自ら閉じているんだ!オレの限界はここ、ここで止まりと他の誰でもない、オレ自身が見限っているんだ…!自分を…その可能性を…
命は・・・・・・一つしかないから・・・・・大切にせよ・・・と人は言う・・・!親も教師も牧師も・・・果てはミュージシャンまであらゆる人間がそういう・・・ククク・・・だから・・・ダメなのだっ・・・!命はもっと・・・粗末に扱うべきなのだっ・・・!命は・・・生命は・・・・・・丁寧に扱いすぎると澱み腐る・・・!最近の連中は みんなもうやりすぎ・・・・・・自分を大切にしすぎた・・・・その結果・・・機会をつかめず・・・ズルズル後退しながら・・・・腐っていくのだ・・・・!
王は負ける戦争(いくさ)はせぬのよ
人間、感傷は一時…決断は実利に流されるっ…!
変でいい、変でなきゃダメだ…狂ってなきゃ、逸脱してなきゃ悪魔は殺せない…!常軌を逸してこそ開かれる、勝ちへの道が…!
耐えるんだっ・・・・!目先を追うなっ・・・・・・!その場その場の状況で動くなよ オレたちはいつもそれで失敗してきたんじゃないのか・・・・・・!別に これはこの船のことだけに限らない 実人生だってそうだったんじゃないのか・・・・・・?いい加減気が付けっ・・・・・・!耐えることなくして勝利はないんだっ・・・・・・!
関係カンケーねえ 他人なんか関係カンケーねえんだよ・・・・・・・・・・!オレだっ・・・・!オレだっ・・・・・・!オレなんだっ・・・・・・!肝心なのはいつも・・・・!オレがやると決めてやる・・・・ ただそれだけだっ・・・・!・・・・・・・・ ククク・・・・・・・・こんな簡単なことに ここまで追いつめられなきゃ 気が付かねえんだから本当に愚図で どうしようもねえ・・・・・・!でも気が付いた・・・・・・・・・・ 遅まきながら気が付いたんだ・・・・・・・・・・・・耳を傾けるべきは 他人の御託じゃなくて 自分・・・・・・ オレ自身の声 信じるべきは オレの力・・・・・・!オレが今ここで こうして立って話しているその力 その力を軽視して 心の拠り所を他に求めることが つまり弱いってことで 全ての間違いの始まりだった そのことに今・・・・・・ やっと気が付いたのさ・・・・・・・・!
奇跡なんて望むな!「勝つ」ってことは…そんな神頼みなんかじゃなく・・・具体的な勝算の彼方にある・・・現実だ・・・!勝つべくして勝つ・・・!
落とさなきゃ落とされる・・・この仕組みは・・・この世の姿そのもの・・・基本も基本・・・大原則だっ・・・!
真剣に考えてこなかった…なんとなくオレの人生は悲惨であるはずがないと考えていたんだ …ただなんとなく 違う…!勝たなきゃダメだ…勝たなきゃ悲惨がむしろ当たり前 勝たなきゃ誰かの養分 それは船も外も変わらない
焦ることはない…一歩一歩だ 目の前の一歩が全て…! この小さな一歩を…ただただ積み重ねていけばいい…!
ブログ管理人のコメント
真理を突いた、過激で心に残る数々の言葉で大人気のカイジシリーズ。自分の人生は自分の頭で考えないとどんどん悪い場所・状況に流されてしまうと思い知らされる珠玉の金言ばかりです。ブログ管理人は極度のリアリストかつ常軌を逸した性格の兵藤会長が好き。カイジの名言パート2も合わせてどうぞ。
真理を突いた、過激で心に残る数々の言葉で大人気のカイジシリーズ。自分の人生は自分の頭で考えないとどんどん悪い場所・状況に流されてしまうと思い知らされる珠玉の金言ばかりです。ブログ管理人は極度のリアリストかつ常軌を逸した性格の兵藤会長が好き。カイジの名言パート2も合わせてどうぞ。
自堕落な日々を過ごしていた主人公の青年“伊藤開司”が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々な勝負に挑んでいく青年漫画。命を賭けた極限の勝負の中での人間の思考・生き様が描かれており、作品独自のゲームと、「ざわ‥ざわ‥」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴である。
元々は前後編の読み切りの予定だったが、福本がヤングマガジン編集部に限定ジャンケンのプロットを話したところで連載が決まり、その後、福本の最大のヒット作品の一つとなった。第22回(1998年(平成10年)度)講談社漫画賞一般部門を受賞。発行部数は『和也編』既刊10巻時点では4シリーズ累計2000万部を超えている。
『逆境無頼カイジ』のタイトルで日本テレビでテレビアニメ化され、2007年(平成19年)10月に第1シーズンが、2011年(平成23年)4月から第2シーズンが放送された。また、2009年(平成21年)10月、『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされた。
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