孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後に弟子達が記録した書物
良薬は口に苦くして病に利あり。忠言は耳に逆らいて行いに利あり。
(大抵の人間は苦い諌言よりも蜜のような阿諛追従を好む。
しかし一見受け入れ難い批判こそが自己のあり方を省みる契機となり、身の破滅を防ぐ事もある。君子なら部下の意見に傾聴する謙虚さを忘れるな。)
(大抵の人間は苦い諌言よりも蜜のような阿諛追従を好む。
しかし一見受け入れ難い批判こそが自己のあり方を省みる契機となり、身の破滅を防ぐ事もある。君子なら部下の意見に傾聴する謙虚さを忘れるな。)
人はだれでも過ちを犯すが、過ちを犯したことに気づきながらもそれを改めようとしない、これこそが本当の過ちである。
剛毅木訥、仁に近し。
(真に仁の心にあふれた者は、素朴で無口な者が多い。)
(真に仁の心にあふれた者は、素朴で無口な者が多い。)
成功者は必ず、その人なりの哲学をもっているものだ。
その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだ。
その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだ。
スポンサーリンク
先ずその言を行い、しかる後にこれに従う。
(君子というものは、人に何か教えを与えるとき、まず自分でやってみせる。
そして、初めて口を開くものなのです。)
(君子というものは、人に何か教えを与えるとき、まず自分でやってみせる。
そして、初めて口を開くものなのです。)
巧言令色鮮(すく)なし仁。
(口先が達者で都合のいいことを言う人物に限って、本当の思いやりに欠けているものだ。)
(口先が達者で都合のいいことを言う人物に限って、本当の思いやりに欠けているものだ。)
その身正しければ、令せずして行わる。
その身正しからざれば、令すといえども従わず。
(行いが立派な者には、誰もが思わず従ってしまうものだ。
逆に、行いの出来ていないものがどんなに立派なことを言おうとも、誰も従いはしない。)
その身正しからざれば、令すといえども従わず。
(行いが立派な者には、誰もが思わず従ってしまうものだ。
逆に、行いの出来ていないものがどんなに立派なことを言おうとも、誰も従いはしない。)
君子は道を謀りて、食を謀らず。
(大人物は目先の利.益には目もくれず、長期的な利.益をえられる道、すなわち学問の道を選ぶ。)
(大人物は目先の利.益には目もくれず、長期的な利.益をえられる道、すなわち学問の道を選ぶ。)
義を見て為さざるは、勇無きなり。
(今、自分が為すべき正しいことを知っていながら、 それを実行しないようでは、勇気のない臆病者である。
自分が正しいと思う事を行なうのは、時に勇気が必要だが、もしそこで足が竦んでしまうようでは君子とは言えない。)
(今、自分が為すべき正しいことを知っていながら、 それを実行しないようでは、勇気のない臆病者である。
自分が正しいと思う事を行なうのは、時に勇気が必要だが、もしそこで足が竦んでしまうようでは君子とは言えない。)
君子は立派な学徳を備えていも、それを表面に表すようなことはしない。
だから、ちょっと見には愚か者のように見えるものだ。
だから、ちょっと見には愚か者のように見えるものだ。
三軍も帥(すい)を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず。
(大きな軍隊であっても、全体の指揮をとる司令塔を失えば自壊する。一方で、身分のいやしい弱い個人であっても、強い意志に基づいた行動であれば誰も彼を止められない。地位や才能の多寡を嘆く前に、確固たる目的をもて。)
(大きな軍隊であっても、全体の指揮をとる司令塔を失えば自壊する。一方で、身分のいやしい弱い個人であっても、強い意志に基づいた行動であれば誰も彼を止められない。地位や才能の多寡を嘆く前に、確固たる目的をもて。)
人間は逆境において人間の真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。
宝石は磨かなければ光らない。人は試練が無ければ完成しない。
生来、人間の能力に大差はない。その後の精進によって、大きな違いが生まれる。
徳は孤ならず必ず隣あり。
(いかなる逆境におかれようとも、道徳性の高い人物には必ず人がついてくる。
大きな志があるなら、まずは「人間力」を磨くのが先決だ。)
(いかなる逆境におかれようとも、道徳性の高い人物には必ず人がついてくる。
大きな志があるなら、まずは「人間力」を磨くのが先決だ。)
自分を認めてくれる人がいないことを気に病むのではなく、
人に認められるだけのことをするような努力が大切なのです。
人に認められるだけのことをするような努力が大切なのです。
学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし。
(学問ばかりしても自分で考える力がなければ実力があるとはいえない。かといって自分を妄信し、相手に学ぶ姿勢をなくせば、それはただの独善だ。)
(学問ばかりしても自分で考える力がなければ実力があるとはいえない。かといって自分を妄信し、相手に学ぶ姿勢をなくせば、それはただの独善だ。)
人にして信なくんばその可なるを知らず。
(どれほど頭が良く優秀な人材であろうとも、人に信用されず、人を信用することもできぬ人物を誰が相手にするだろうか。肝心なことを取り違えてはいけない。)
(どれほど頭が良く優秀な人材であろうとも、人に信用されず、人を信用することもできぬ人物を誰が相手にするだろうか。肝心なことを取り違えてはいけない。)
ブログ管理人のコメント
大賢は愚なるが如し、良薬は口に苦し、など、堅めのことわざでおなじみの孔子の教えには現代社会でも充分に通用する真理が込められています。能力を追求するだけでは不十分で、人徳も必要だと教えてくれています。
大賢は愚なるが如し、良薬は口に苦し、など、堅めのことわざでおなじみの孔子の教えには現代社会でも充分に通用する真理が込められています。能力を追求するだけでは不十分で、人徳も必要だと教えてくれています。
『論語』(ろんご、拼音: Lúnyǔ)とは、孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物である。『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の1つに数えられる。
『論語』は宋学が特に四書をテクストとして重視したことから、科挙の出題科目にもなった。16世紀には、中国大陸で布教活動を行っていたイエズス会の宣教師により「孟子」や「大学」などの関連典籍と共にフランス語へ翻訳され、フランス本国に伝えられ、結果フランス貴族の間で、シノワズリと呼ばれる空前の中国ブームが巻き起こった。同時に思想界においても、儒教の易姓革命はヴォルテール、モンテスキュー、ケネーといった思想家らに大影響を与え、啓蒙思想の発展に寄与した。
孔子(こうし、紀元前552年10月9日‐紀元前479年3月9日)は、春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖。 氏は孔、諱は丘、字は仲尼(ちゅうじ)。孔子とは尊称である(子は先生という意味)。
コメント