夢枕獏による格闘小説 漫画化・映画化・テレビゲーム化もされている
お言葉ですが 使えたハズの技術を封じたがため不覚を取ったとするならその者は武術家として失笑を買うハメになるでしょう 裏技 封じ手 禁じ手 勝負を捨ててまで封印すべきでしょうか
必要な分は見せたということだ これ以上は見せぬ
力試しだよ・・・ブッ倒すんだよコイツを
いよいよとなれば、この松尾象山がでるわさ
こッ・・・こいつ最ッ高ォォッッ
オッッ オッッ オッ 見ろ姫川 おいら震えてるぜ ほら 泣いて喜んでんだぜ 嬉しい嬉しいって
堤… 凄ェ…ッッ 凄ェよオマエ… 凄ェけどよ… プロレスってのは—— ここから!!!
朋友 長田を倒したこと 伴侶と決めた冴子を奪ったこと 闘う理由はどれでも充分だッ どれでも力に変えられるッ
しかしッ 理由などなくていいッッ 相手が姫川勉ッ それで充分だッッ
しかしッ 理由などなくていいッッ 相手が姫川勉ッ それで充分だッッ
年間200試合のプロレス コンディション作りとは程遠い環境 いつだって怪我人だ だから負けぬ トップコンディションにありがちなつまらぬミスがない 野生の原則はそのままリングに重なる 手負いの獣こそが危険 手負いこそが最強
鞍馬彦一「いやァ~ハハ…バレちゃいましたかやっぱり… 白状しますよ 先輩が見抜いた通り実はどこも故障なんかしていません」
長田弘「その通りだ プロレスラーにとっちゃ骨折 ネンザなど故障のうちに入らねぇ」
長田弘「その通りだ プロレスラーにとっちゃ骨折 ネンザなど故障のうちに入らねぇ」
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闘いは理由があって初めてリアルになる。リアルじゃない闘いは闘いとは言えない。
空手をやろうが柔道をやろうが 俺はプロレスラーでしかない そんなカンタンなことを忘れていた
グレート巽「冗談に……聞こえないね」
丹波文七「本気だよ」
丹波文七「本気だよ」
なにもかもが違うんだ。松尾象山て男は。技術も、スピードも、戦略も、筋肉も、経験も、スタミナも、足も、拳も、内,臓も、脳も、思考力も、知識もなんもかもゼ~~~ンブだ。
我に資格あり 我に資格あり 我に資格あり
丹波文七と堤城平というものを
根こそぎ使って根こそぎ比べあおう
俺とお前のーー
どっちが上!⁉︎
根こそぎ使って根こそぎ比べあおう
俺とお前のーー
どっちが上!⁉︎
悪くねェよな・・・って言ったのさ
泣けぬことは・・・哭くより悲しい・・・
ことここに至っては…もはや… 美しくなくともいい
ハナっから作戦なんてないんだ できることはたった一つ てめェの肉体(カラダ)を信じるだけだ
哭ける!!!今夜は哭けるッわたしは今夜大声で哭くぞッッ
君にこの眼鏡を捧げたかった。君に・・・・プレゼント・・・・・・したかったのにィィ!!
両脚を虎のあぎとになぞらえ頭部を鋏み打つ そこから始まるならその技は全て虎王と呼ばれる
誰にとっても強さは同じものさ 己の意を通す力… ぶっちゃけワガママを貫く力ってことさ
一定の時間毎に人体へ苦痛を与え続けると痛みよりむしろ待つ時間に恐怖する
二人の男がリングに入ェり 一人の男だけが出てくる シンプルでワカりやすいじゃねェか
なァ堤ーー 俺たちはここでなにを比べあうんだーー⁉︎ 体力?技術?根性?哀しみ?捨てたものの量? どれも違う! うまく語れないーー うまく語れないからここにいる! 言葉ではわからないから ここにいる‼︎
だから君は大きいだけの素人だと言ったのだ 武道家を相手に不用意に襟を摑み 不用意に拳を打ち込む… それがどれほど無謀で どれほど危険な行為かを君は知らない…ッッ
わたしゃ昔…牛ブン殴ったり羆ブン殴ったりしてたんだけど——あの時代に… アンタがいてくれたらなァ…って思うよ
私たちは告白すべきなのです 喧嘩に負けたくないからやってんだ やっつけたいからやってんだ 俺は負けた自分に耐える強さがないッ だからこっそり喧嘩の練習をしてるんだとッ
丹波文七「アンタにやられたときのあの『ひィッ』って声がど〜しても耳から離れなくってよォ」
梶原「どうすれば聞こえなくてすむのかな」
丹波文七「かんたんだよ それはな… てめェの悲鳴を聞くことだッッ」
梶原「どうすれば聞こえなくてすむのかな」
丹波文七「かんたんだよ それはな… てめェの悲鳴を聞くことだッッ」
少しだけ耐えられるということ―― それは永遠に耐えられるということ
真剣勝負。それが絶対条件です。
ブログ管理人のコメント
人気格闘小説の原作をグラップラー刃牙でおなじみの板垣氏が大胆アレンジした本作。シナリオもしっかりしていて、絵も格闘シーンも魅力たっぷりです。ブログ管理人は原作者の別の小説から友情参加した闇の空手家・久我重明が好き。
人気格闘小説の原作をグラップラー刃牙でおなじみの板垣氏が大胆アレンジした本作。シナリオもしっかりしていて、絵も格闘シーンも魅力たっぷりです。ブログ管理人は原作者の別の小説から友情参加した闇の空手家・久我重明が好き。
『餓狼伝』(がろうでん)は、夢枕獏による日本の格闘小説。漫画化、映画化、テレビゲーム化もされている。2006年以降はタイトルを『新・餓狼伝』(しん・がろうでん)と改め、双葉社『小説推理』にて『東天の獅子』と交互に隔月で連載されている。なお『餓狼伝』と『新・餓狼伝』との間にはストーリーの中断はなく、直接の続編となっている。
空手をはじめとする様々な格闘技を学ぶ流浪の格闘家、丹波文七を主人公とする本格格闘小説である。若手プロレスラーの梶原年男に敗北した丹波は、屈辱を晴らすために6年間(板垣恵介の漫画版では3年間)、自らを鍛え直しリベンジを誓う。そして丹波は激動し始めた格闘界の潮流に巻き込まれ、様々な強敵と戦っていくことになる。彼ら以外にも、フルコンタクト空手北辰館の館長・松尾象山や東洋プロレス社長・グレート巽ら最強を追い求める格闘家たちが登場する。
漫画版は板垣恵介の作画。基本的なストーリーや登場人物の性格・設定はおおむね原作に沿って描かれているが、オリジナルキャラクターの登場や北辰会館トーナメントの展開など大胆な改変が行われている。長期にわたって連載されているが掲載雑誌の廃刊・休刊などにより、しばしば休止されている。
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