半分の月がのぼる空 名言格言セリフ

橋本紡のライトノベル

 

「吾郎くん」
「ん?」
「先に死んじゃうけどごめんね」

 

歩き出したい。
切に、そう思う。
今すぐにでも、歩き出したい。

 

吾郎くん、心臓がドキドキする。なんだか変な感じなの

 

たとえ守りきれなくてもさ、守ろうとするだけで意味はあるよ

 

十七だろ。最高だよな。あんなに可愛い女の子といっしょにすごせて、それだけで舞いあがっちまうよな。オレもそうだったから、よくわかるよ。だけどな、はかねえぞ。そんなもん、すぐに消えちまうぞ

 

なにもせえへんうちに諦めるのが一番のアホやな

 

そう、自分はよく知っている。
人はただ死んでいくのだ。
まるで櫛の歯が欠けるように、朝日が昇るように、夕日が沈むように、ただ死んでいくのだ。

 

「おまえだよ、おまえ。
ひとりでいくら悩んでも、全然物事は動かねぇよ。
おまえ、自分の手を見てみろよ。
なんのために、その手はあるんだ」
「いいか、教えてやる。
その手はな、なにかを掴むためにあるんだよ。
欲しかったら、手を伸ばせよ。
そうして、強引に掴み取ればいいんだ。
ただぼんやり突っ立ってるだけじゃ、なんにもできないままになっちまうぞ」

 

写真、撮って

 

里香といっしょに病院を抜け出した夜、砲台山の上で月を見上げた。肩を並べ、彼女の存在にドキドキしながら、月の輝きに照らされていた。そして今、あの夜とまったく同じ半分の月を僕はひとりきりで見つめていた。

 

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あのさ、里香。なんでも言えよ。ちゃんと聞くからさ。うまい答えは出てこないかもしれないけど、聞くくらいならできるからさ

 

ろくに笑わないまま死ぬのと、今みたいに笑いながら死ぬのとどっちが幸せだと思う?

 

努力したって届くとは限らない。大事なのは努力することではなく、正しく努力することだ。

 

諦めるなんて、絶対無理だ。最後の最後まで、僕は信じるさ。世界は僕たちのものだって。僕たちの両手は、必ず大切なものを掴めるんだって。

 

そばにいていいか?ずっとずっとさ、そばにいていいか?

 

たとえ彼女の命が短くとも、終わりの日がすぐにやってくるのだとしても、彼女といることがただつらいだけになってしまっても、それでもぼくはやはり彼女と生きることを選ぶだろう。
運命なんてものじゃなく、そんなふうに他人任せなものではなく、僕自身の意志として選ぶだろう。
そうさ、この瞬間こそが、僕が望んだ日常なんだ。

 

ずっと一緒にいようぜ里香。
うん。
ずっと一緒にいよう。裕一。

 

僕はこの子を守って生きて行くんだ。これほど素晴らしいことが他にあるだろうか。

 

あのね、吾郎くん。そんなふうに生きてると、大変でしょ。ほらほら、あんまり考えないの。あたしねえ、吾郎くんのそういうところは嫌いじゃないから。そういう意味で言ったんじゃないから

 

無知は罪悪だ。
知らないからといって、許されるものじゃない。

 

そこにあるのは普通の山道などではなかった。 僕たちの未来だった。力一杯走り、求め、それでようやく得られる正しい未来だった。

 

「夏目先生、運命とか未来は僕達次第なんですよね?」
「僕たちの両手は、欲しいものを掴むためにあるんですよね?」
「オレ、信じますよ、それ」
「マジで信じますから」

 

ひとつ、断っておく。
これは、なんでもない、ごく普通の話だ。
男の子と女の子が出会う、ただそれだけの話だ。
つけくわえることはなにもない。
もちろん、僕たちにとって、それは特別なことだったけれど。
いや、ちょっと違うかな……。
僕たちにとっては、本当に本当に特別なことだったけれど。

 

里香は僕の夢を奪うだろう。それでも僕は望もう。手を伸ばそう。里香と生きる道を選ぼう

 

ブログ管理人のコメント
闘病×ライトノベルという珍しい組み合わせと感動のストーリーで人気作になった小説。日々健康に生きていける幸福をかみしめずにはいられない内容です。ブログ管理人は夏目先生が好き。

 

半分の月がのぼる空 名言格言言葉文章『半分の月がのぼる空』(はんぶんのつきがのぼるそら)は、電撃文庫から刊行された橋本紡のライトノベル(全8巻)。また、それを原作とする漫画・アニメ・テレビドラマ・実写映画作品である。ライトノベルとしては唯一「原作小説・漫画・ドラマCD・アニメ・実写ドラマ・実写映画」の6分野で作品化されている。 原作ライトノベルは『完全版 半分の月がのぼる空』としてのリメイク刊行がされている。橋本紡の代表作。

不治の病に侵された少女と、同じ病院に入院した少年との出会いを通して”いつかは終わりの来る日常”を描く、恋愛小説である。あとがきにて作者が語るように空想・SFなどの作品が多い電撃文庫作品の中で、このような穏やかな日常を描く作品は珍しく(特に1巻が刊行された2003年前後はその風潮が強かった)、その「日常」の中で人の死、命を扱った作品のため、ライトノベルの中ではかなりの異色作に分類される。刊行に際しては「売れなければそれで終わりだよ」と言われるなど周囲の反対が非常に強く、橋本本人はその反対を押しのけて刊行したと語っている。

肝炎を患って入院した戎崎裕一は、退屈な入院生活に耐えかねて夜な夜な病院を抜け出しては、看護師の谷崎亜希子に怒られる日々を送っていた。そんなある日、裕一は抜け出しの黙認と引き換えに、同じ病院に入院していた秋庭里香の話し相手になる取引を亜希子と結ぶ。
二人の距離は少しずつ近づいてゆき、里香はほとんど誰にも見せなかった笑顔を裕一に見せるようになる。ある日、里香は「自分が心臓の病気を患っておリ、もうすぐ死ぬ運命にあること」を裕一に告げる。裕一は戸惑いながらも、自分が里香を意識し始めていることに気づく。

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